正直殴られる覚悟もあった。


大学を辞めて、働きに出る覚悟もしていた。


親の協力が得られなくても二人で乗り越えていこうと話し合っていた。



だけど、親は優しかった。


『せっかく授かったんだもの、嬉しくないはずない。こんなに早く孫の顔が見れるなんて』

ってすごく嬉しそうだったのを今でも覚えている。



親の協力もあって、俺たちは藍海や賢夜を生んで育てることができた。

親も次の子をと三人目を望んだ。


だけど、美波と約束したんだ。

自分達でちゃんと生計をたてられるようになるまでは三人目は作らない、と。



これは俺たちなりのけじめだった。





今、俺たちは三人目の誕生を待ち望んでいる。


結構な年月はたったけど、自分達なりのけじめはつけれた。

今は親もとを離れ、一世帯で暮らしている。




いろんなことがあったけど、やっぱり美波と一緒だから乗り越えてこられた。


美波がいるから頑張れた。