晃と真琴が、ウソをついてまで守りたかったものってなんだよ!


それで守れたのかよ!

って、この計画を立てた晃を殴ってやりたかった。


でもそうしなかったのは、晃が親友だから。


かけがえのない存在だから。


今からもう一度やり直そう、そう思ってた。


なのに、勝手に留学していったアイツ。


もう飛行機に乗ってる、とか担任は言うし…


信じられなくて携帯に電話したら、機械音が聞こえてきた。


“この番号は現在使われておりません”


ふざけてんのかよ!


誰もいないトイレの壁に拳をぶつけた。