しばらく歩いて、人気の少ない空き教室でとまった。 それまで無言だった峰村が、急に後ろを振り返った。 「わっ!き、急に後ろ振り向くなよな……」 「あ……あのね……」 峰村が、真剣な顔をしていたから、俺も真剣に聞くことにした。 「心愛は………」 どきん、どきん 俺の心臓は、今までにないくらい高鳴った。 .