「心愛!!」


俺は急いで心愛のもとへ走り寄った。




「ゆぅ‥‥」



相変わらず目を開いたままだけど、確かに話している。




「心愛っ!よかった…っ」



「ゆ…あり、が‥と……」



「それはこっちのセリフだよ!もういいから、喋るなよ…!今お医者さん読んでくるから!!」


ぱしっ



「…!!心愛、おまえ手……」



俺は、心愛に手をつかまれた。




「い、かないで……そばに‥い、て‥‥」



心愛は、泣きそうな目をして俺を見ていた。




「…ここにいるよ。どこにも行かない。ずっと、心愛のそばにいるから……。」


俺は、心愛の手を強く握った。



すると、心愛は安心したように笑った。




あぁ‥やっと、見れた。



俺の大好きな心愛の笑顔…。










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