俺は何を買っていいのかわからないまま、店内をぶらついていた。 またあの男だ。 俺と同じようにうろうろしていた。 ふふ。 何を買っていいのかわかんねぇんだろ? 眉間にしわを寄せたかと思うと、口元をニヤつかせたその男。 エスカレーターを上って、4階に行ってしまった。 なぜだか、俺も4階へ…… 陽菜、いつもいじわるな俺を許してくれ。 照れくさくて、なかなか甘い言葉なんて言えんけど…… いつでも陽菜のこと想ってるんじゃ、俺は……