「美雪ちゃん、見て見て」

涼の部屋に着くとすぐ、私は祥君に腕を引っ張られ、奥の部屋へ連れて行かされた。



祥君が手に持っていた大きなスポーツバッグから、何か大きな本のような物を取り出した。



あれっ? アルバム?



「兄貴が彼女を紹介してくれるって言うから、兄貴の小さい時からの写真、見せようかと思って、持って来たんだ♪」

祥君は楽しそうにそう言った。