見回すと『涼・希未・真実』の他に、いつの間にか帰っていたお兄ちゃんと、今日は来る予定じゃなかった弥生ちゃんと隆志先輩が居た。



「うわっ、ビックリしたぁ……でも、みんな、ありがとう」

私はそう言って部屋の中に入った。



テーブルにはオードブル系のいろんな食材が並べられていて、グラスも沢山準備されていた。



「これ、希未と真実が作ったの?」

2人は料理が苦手な筈なので、驚いて訊いた。



すると、希未が人差し指を立てて、左右に振った。