海斗の顔が忘れられない。
悲しそうな・・・寂しそうな・・・
いつも笑っている海斗には
似付かない表情だった。
「っ・・・どうしたらいいんだよ・・・」
力なく、あたしは壁に沿って
崩れ落ちた。
唯一の友達だと思っていた
オトコからの告白。
さっきまで一緒に冗談言って
笑っていたヤツの表情が・・・
あたしの一言で壊れてしまった。
アノ表情を見たとき・・・
心に引っかかる何かが出来た。
でも、その引っかかりの正体が分からない。
その変の女は、この引っかかりのことを
・・・・・恋。
そう呼ぶのかもしれない。
でも、あたしにはそんな感情はない。
いきなりすぎて・・・しかも初めてで・・・
整理が付かないあたしは、今の心境も
分からない。
でも、アノ表情を見たとき・・・・
あたしは──────苦しかった。

