♪〜♪〜
いつものように亮佑の部屋にいると携帯が鳴った。
「もしもし?」
鳴ったのは亮佑の携帯だった。
「おう。大丈夫だって」
電話の相手はきっとお父さんかお母さんだろうな。
たまに電話がかかってきて、今と同じような会話から始まる。
あたしが勝手に推測するあたりきっと
迷惑かけてない?
ちゃんとやってる?
というやり取りをしていると思う。
あたしは亮佑の両親に会ったことはないけど、きっと優しい両親なんだろうなぁと思う。
「はあ!?」
あたしがそんなことを考えていると、いきなり大きな声が聞こえた。
亮佑の顔を見ると少し焦っているように見えた。
何?
アメリカで何かあったの?
亮佑は電話をしたまま立ち上がりそのまま部屋を出て行った。
いつもなら部屋を出るなんてしないのに。
どうしたんだろう…。