「友達の息子預かることになったから」



高校最初の冬休みもあと1日で終わり
まだまだ宿題も残っていて、期限には間に合いそうもないなと思っていたそんな日のこと。



パパが突然言い出した。


あたしが遅い朝食を食べている時だった。


何?今なんて言った?


「友達って赤木さんとこの?」

ママは多少驚いてはいるものの、冷静にパパに質問した。

「そう」

ママの質問に笑顔で答えるパパ。

赤木さんとはパパの中学からの友達で一番の親友らしい。

赤木さんと飲みに行くことなんてしょっちゅう。


「赤木、アメリカに転勤するんだ。まあ、3ヶ月だけらしいから」


期間が短いからって相談なしに勝手に決めないでよ!

そんなの初耳なんだけど!

てかママにも相談してなかった感じじゃん!?

ママも冷静過ぎるし!




って、え?息子って!?

何歳??


「パパ…!」

ピーンポーン♪


あたしがパパに話し掛けたその時。

玄関のインターホンが鳴った。


「お!来たかな」



え!?

今日来るの!!?

もう来たの!!?