「あたし…。」

「何?」



「好き。大好き」




人生初の告白。


男の人と特別な関係になるのが怖かった。

でも今は違うよ。


亮佑の特別になりたい。

素直そうに思うよ。



突然腕を引っ張られ、バランスを崩してドンッと亮佑の胸に倒れた。


すると力強く抱き締められた。

少し苦しい。

でも嫌じゃない。


久しぶりの亮佑の温もりは心が落ち着いた。

いつもそうだった。

亮佑の腕の中は安心する。



「俺…、帰ってくるから。すぐに帰ってくるから」

「うん…」

「だから…」