次の日ーー。


｢おはよー柚!！｣


教室に入ると、バカ女が馴れ馴れしくあたしに腕を絡ませてきた。

(…うぇ…香水臭っ)

顔にはケガはしてない。

(ま…当たり前か…)



でも…。

その日の掃除の時間。

ふざけた男子が振り回していた机の椅子が窓ガラスに当たった。


パリーン!！!


｢いやあああああ!！｣


窓際で男子と笑いあっていたバカ女に窓ガラスの破片が直撃し、叫び声を上げ泣き叫ぶバカ女。

｢痛いよおおおお!！｣

顔からは血がたらりと流れて出ている…。

あたしはそれを心配する振りをしながら心の中では腹を抱えて笑っていた。


(ははは!ウケる!…ん？バカ女が顔にケガ…した…？まさかこの呪い…



本物？)