帰宅すると、クソばばあがあたしを見るなり、引きつった笑顔を向けた。

｢お帰りなさい…｣

｢…｣


無言で靴を脱ぎ捨て、通り過ぎざまに｢無理して笑うなよ｣と呟く。




クソばばあとはかれこれ３ヶ月くらいはしゃべってない。

必要最低限の言葉はメールでしてる。



自分の部屋に入り制服を脱いでいると、制服のポケットからハラリと紙切れが落ちた。


｢…何コレ｣

拾い上げ、読んでみる。



その黒い紙には

呪えや呪えと書かれた赤い文字と、サイトアドレスが書かれてあった。



(気持ちわる…!イタズラか？)




気色悪いと思ったけど、
何故だろう。

あたしは少しワクワクしていた。




この刺激のないくだらない世界から少しだけ解放されるような気がしたからかもしれない。


あたしは導かれるように携帯にそのサイトアドレスを打ち込み、サイトを開いた。