「公園で足を洗おう」

俺たちは公園に向かった。

「つめてぇ」

「うん」

俺は足を洗い、濡れた足のまま靴をはいた。

「ちょっと、こっちにこい」

ダーリンが近づき、俺はその体を抱き上げた。

「………」

「ベンチまで運ぶだけだ、濡れたままじゃ嫌だろ」

俺はダーリンをベンチに下ろし、靴と靴下を取りに戻った。


「ラララ……」


ダーリンはさっきの曲を歌っていた。


俺は上着を脱ぎ、ダーリンの足をふいた。


「濡れる」

「まぁ、いいから」


「寒くないか?送るよ」

ダーリンは靴下と靴をはいた。

俺たちは月明かりの並木通りを歩いて行った。