俺たちジャングルジムをおりた。

ダーリンは俺からバックを取るとベンチに走っていった。

バックをゴソゴソして包みを出した。


俺もベンチに座った。

「お弁当」

ダーリンは俺に渡した。

(今ごろになって…、くさってるんじゃないか)

俺は包みを開けた。


(梅ぼしがある、おかずは唐揚げと玉子焼きか、大丈夫だろう)


俺は食べ出した。


ダーリンはバックから水筒を出してそそぎ、俺にコップ差し出した。

「麦茶かな?」

「うん」

俺はモクモクと食べた。

「ごちそうさま、おいしかった」

ダーリンはうれしそうだった。

「うれしいか」

ダーリンは微笑んだ。

「じゃ、帰るか」

俺たちは並木通りを並んで歩いて行った。