おばあちゃんは 私に向かって 『若い子だね。…どなた?』 え…? 『お母さん 分からないの?』 『おばあちゃん!!私だよ!!』 泣きそうになりながら 少し声が大きくなる 『あぁぁあ… 大きな声を出さないで』 おばあちゃん… おばあちゃん… その言葉で全てを 否定されたような気がした 私が誰か分からず 大声を出した若い子 そんな認識しかないんだ でもその認識すら 曖昧だったことを知る