今じゃ、オウ君なんて呼ばれてる桜ヶ峰千晴(オウガミネチハル)。

この人、学生時代は手のつけられない程の悪だった。

それを知ってるのは、あたしを含めその頃に学校にいた先生。

バンドを組んで、少し有名になったら落ち着いてきて。

でも、あたしは絶対に忘れる事が出来ない彼の第一声。

あたしは幼い頃から美人だって持て囃されてきた。

確かに自分でもそう思う。

でも、顔が良いからって自惚れた事なんて一度もない。

勉強だって運動だってそれなりに努力してきた。

彼、千晴があたしを見ての第一声がこれ。

「美人ってマジで性格悪ぃんだな」