プリンひとつじゃ申し訳ないような気がして、レジ横にある唐揚げもひとつ購入。

寂しいOLに見えるだろうか?

気にせずにお金を払い、真っ直ぐにアパートへ向かう。

確か、去年もひとりだったよね。

いつも大切な日はひとりなんだ。

そんなのとっくに慣れた。


「ごめんっ!」


顔の前で両手を合わせ、必死に謝る彼奴。


「良いって。どうせ気にしてないでしょ?」


「してるって。」


「はいはい。そりゃどうも。」


付き合って一年目の記念日も、二年目も三年目も、クリスマスも、映画もドライブも………

仕事仕事仕事………

仕事と私、どっちが大切?

そんな馬鹿げた質問は誰が考えたのだろう。

答えはわかっている。