「わかった。バーゲンね。行ってくるわ。」


「ちょ、待てよ。」


「何?」


すっげえ怖い顔で振り向いた……。


「いや、あの……」


「茉莉とバーゲン行ってきます。君は仕事でもしてなさい。」


「はぁ……」


「あ!まさか忘れてないよね?」


「はぁ…」


恭代の勢いに押されて……


「た・ん・じょ・う・び!」


「たんじょうび?」


「七夕!七夕!七夕!」



迫ってくる七夕に、ビビる俺。


「今年忘れたら……」


「忘れたら?」


「茉莉は私が貰う。」


え?恭代って……そっち?


「そっちじゃない!」


あ、バレた。


「七夕だからね?」


「はい。」


「よし。」


男前の恭代がコンビニから消えた。