爽やかな日差しに照らされた、ゴミ捨て場のカラスたち。

スズメの歌声。


そう。

朝は、誰にでも平等にやってくる。


澄んだ夏の午前の空気。



ぴんぽん。

と、ドアフォンが鳴る。


その時、私はシャワーを浴びていて、玄関のドアを開けたのは姉だった。


『印鑑かサインお願いします』

という男の人の声が聞こえたので、宅急便か何かだろう。