おにぎり丼。

これは危険かもしれない。

そう思った時だ。



突然、首をしめていた手がゆるんだ。

と、同時に、村松さんはバランスを崩し、床に倒れこんだ。



村松さんの背後には、フライパンを持った姉が立っていた。

「お姉ちゃん!」

いざという時には、以外に頼りになる姉だ。

「みどりちゃん、逃げるわよ!」



私は姉と二人で、外に飛び出した。