びっくりして立っているアタシにタクミくんは駆け寄ってきて言った。 「やっぱりね、同じ学校だった」 「どうして・・・?」 「だから言ったでしょ? 新学期が始まったら少しは気が紛れるんじゃない? 俺がいるから」 そう自分を指差しながら彼は笑って言った。 そしてアタシはさっきまでの重苦しい緊張感から少しだけ解き放たれたような感じがした。