ケイコさんは言った。 「タクミは・・・わかってたのかもしれない」 「なにをですか・・・?」 「自分に残された時間が少なかったこと。 だからミライちゃんと京都に行きたいっていうのも退院を待ってからでもよかったのにあんなに急いで・・・。 実際、先生からもそのときにはもう本人の好きなように・・・って言われてたんだけど・・・ね」