あるとき彼女はこんなことをアタシに言った。 「ねえ、いつも背の高い男の子と 登下校一緒でしょ?」 タクミくんのこと・・・かな。 アタシは思った。 だって彼以外この学校で一緒にいることのできる人はいない。 「いつもしっかり常盤さんのそばについて・・・。 まるで常盤さんを守る王子様みたい」