アタシはタクミくんと一緒に過ごした時間を思い返し始める。 一緒に行った東京タワー。 ・・・目を閉じたらダイヤモンドヴェールを眺めて笑うアタシたちが見えた。 左腕にしている時計を耳に当てる。 秒針の音に耳を傾ける。 だんだんと呼吸が落ち着いてくる。