タクミくんは少し考えてそれから笑いながら言った。 「よかったら・・・どうぞ?」 そう言って手を差し伸べてくれた。 彼の手を取ると、なぜかすごく安心できる。 一番最初、アタシが学校へ行けなくなって道端で座り込んでいたとき。 あのとき。 初めて手を取ったあのときも。