でも。 タクミくんの言うとおり周りを欺いていないとクリスマスの約束がダメになってしまうかもしれない。 彼の理由を知ってしまった以上、彼のためにも。 うつむきながら話すアタシにタクミくんは黙って聞いていたけれど。 しばらくして彼は自分の左手につけていた腕時計をはずしてアタシの腕につけた。