「ミライ、帰ろう。 今日の土曜は姉貴、仕事が休みだから迎えに来てもらうよう頼んでるから」 タクミくんが保健室にアタシを迎えにきたときに言った。 「休み? それやったら鳴滝さんと会う予定があるかもしれないのにかまへんの?」 アタシは2人の姿を想像して言った。 「鳴滝さんは出張なんだって。 だから姉貴、今日は1人で退屈してるんだよ。 それで さっき電話して頼んだから。 こないだみたいに車で帰ろ?」