「辻村!こっちだ!」 と、手を挙げているのは斉藤さん。 アタシは斉藤さんの所まで歩いていった。 「辻村、私の組に入ったみたいだな。」 「はい、よろしくお願いします。」 「まぁ、比較的治安のいい場所の見回りだ、心配はしなくていいぞ。」 斉藤さんは笑った。 アタシはそんな斉藤さんを見てホッとした。 さっきの二つの声の主とは違い斉藤さんはアタシの事を嫌っていないみたいだった。 「辻村行こうか。」 「はい。」 アタシの他に3人くらいが斉藤さんの後をついていった。