「冗談言わないで。新選組なんて男の集団でしょう。アタシは女。」 「冗談じゃないさ。新選組は強く、志が一緒の者で在れば仲間に入れる。だたそれが今まで男だけであっただけだ。」 「残念ながら、強いかどうかは置いておいて、志が一緒なのかはわからないでしょう。」 男は急に真剣な眼差しをする。 「君の両親は?」 「………。」 彼女は言葉に詰まった。 「君の両親は“攘夷浪士”に殺されたのだろう?」