「ぁぐっ・・・ぁ・・がはっ・・・・。」


血が舞った。

どこからか聞こえた銃声と共に美しく血が空気を染め舞った。

胸に衝撃を受け、体が傾いたことはわかる。

どうやら撃たれたらしい。


ドサッと音がした。


あぁ、倒れたのか。


いつの間にか空は正面に広がっていた。


つんと鼻を突く鉄の匂いはきっと血。



左胸に感じる痛み。


体に感じる重み。


動けない。

撃たれたのに異様な冷静さ。

全てがスローもションだ。





ふと、首を上に擡げる。






「ぇ・・ぁ・・・嘘。」