数え切れない。


数えきれないほどの骸が転がっていた。


新政府軍の骸があった。

だけど、だけど。

認めたくない。



旧政府軍の骸の方が遙かに多く横たわっていた。



「くっ…。」


土方さんは唇を噛んで歩き出した。

少し遠くに見えた味方の陣地。


土方さんの足はそこに向かって歩き出す。




心の奥に何か黒い物が沈んだ。