アタシ達は身を伏せる。 が、何も起きない。 「一体…。」 土方さんが顔をはっと上げて音のした方をじっと睨む。 「土方さ…ッッ。」 土方さんはアタシの口をがっつりと押さえ込み、離さない。 目で「静かにしろ」とアタシを制するとまたさっきの方角を睨む。 アタシも同じ方向をじっと見つめていた。 『パァン…パパパパ……タァン……ドンッ…。』 遠くから微かに聞こえる音。 それは銃声。 どうやらさっきの銃声はアタシ達に向けられた物ではない。 とうとう来たのだ。 仲間のまつ戦場へ。