破れぬ誓い




「ふぁ~ぁ。」


辺りはもう明るかった。

横には土方さんが静かに寝息を立てて寝ている。

すぐに起こして発ちたかったが、寝ている土方さんを見るとどうもなかなかできない。


ぼぅっと空を見上げていた。


総司や、近藤さんは大丈夫かな。


そんな想いが胸に込み上げた。



アタシは思い出したかのように刀を手に取る。

今日戦うのなら手入れはしておいたほうがいい。



すぅっと鞘から抜けば朝日を浴びて光る刀。


荷物の中から手入れ道具を取り出して刀を軽く叩く。




キィーーン。




戦いが待ち遠しいのか嬉しそうに刀が鳴いた。