「ったく、お前は言い出したら聞かねぇからな。」
「一緒に仕事していたら似たんですよ、土方さんに。」
「俺はそんな風じゃねぇ。」
「そうですかぁ?」
「当たり前だ」と言い放ってまた仕事にかかる。
「近いうちに出るぞ。仕度しておけ。」
「はい。」
その言葉で現実に戻る。
夢じゃない。
明日にでもアタシは行く。
仲間の待つ戦場へ。
生死をかけた最後の戦いへ。
後戻りはできない。
故郷と別れたときの誓いがまたよみがえる。
故郷と別れたときと同じ痛みが胸を駆け巡る。
別れて出会い、また別れる。
故郷と別れ、また屯所と別れ。
別れを告げるものが増えていく。

