ほら、そうやって顔は取り繕っても心臓は嘘をつかないのね。 貴方はやっぱり人間。 どれだけ人を斬っても貴方は人間らしいの。 貴方は深く息を吸って もう一度アタシを強く抱きしめる。 震える唇が空気を振動させて一言一言を確実にアタシに伝える。 その掠れた甘い声が耳元で囁やく。 言葉一つで体が痺れるなんて知らなかった…。 「お前が、遥が好きだ。」