「ちげぇよ。」 見えていた月が消えた。 大きなものがアタシを包んだ。 大好きな香り、見上げれば土方さんがアタシを抱きしめていた。 「ちげぇよ。違う。俺は責任感でお前を護るつもりじゃねぇ。」 「そんなこと言わないで下さい。余計に苦しくなります。」 「アタシは土方さんの重荷になりたくないし、優しくされると苦しくなります。」 「こうやって抱きしめられたりすると辛くなるんです。」 「だって…………だ…って、土方さんが好きだ、から……。」