「ゴホッ…遥…。」 「総司、手。」 総司の手にはまた血がついていた。 総司の顔がゆがむ。 「俺…さ……結核…なんだってよ…。」 『結核』。 絶望した。 覚悟はしていた。 総司の病気は軽いものではないと。 だけど、結核…。 一度かかると治ることはないと聞いた。 総司が…まさか……。