「俺が見られるうちにくっつけよ。」 「どういう意味?」 「ん?あぁ。そのうち、な。」 笑う総司。 そんなこと言われても気になる。 咳き込むことが多くて、時には血を吐いて。 気にしない方がおかしいよ。 「総司…お願い。言って?何が総司を蝕んでいるのか。」 「蝕むって…大袈裟だな。」 「総司。」 総司は切ない顔に変わる。 「本当はさ、遥を側においちゃいけねぇんだ。 だけど、死ぬまでずっと遥の顔見てたくて。俺、弱くて。怖くて。」 「ははっ…。」と総司が自嘲の笑いを浮かべる。