此処は江戸。 といっても江戸の中心地から遠く離れた村である。 農民しかいない村。 古ぼけた家ばかりが並び華やかな江戸とはかけ離れた場所である。 そこに一つだけ古ぼけた道場があった。 その門に1人の男が立っていた。 背は高く、腰には刀。 門下生でもなく、道場破りでもない その男は静かに道場へと足を踏み入れていった。