破れぬ誓い




「オイ、どうした?オイ。」


昔の記憶を探っていたアタシを心配そうに覗き込む土方さん。

あまりの顔の近さに思わず顔が赤くなりそうだ。


「どうした?気分でも悪ィのか?」

「いえ……。」


確かに気分は悪い。

あの野郎の顔を思い出すたび激しい憎悪と吐き気が込み上げる。


「どうだ?心当たりはあったか?」


心当たりというか、事実、その男は仇だった。


奴は…アタシの仇だ。