アタシが座ると 「あーなんだっけな。」 と、土方さんが何かを思いだしたかのように視線を上に向ける。 少しわざとらしいのは気のせいかな。 「見つかったぞ。」 「見つかった?何がですか。」 「あの、ほら、お前が探していた野郎だ。」 アタシが探していた野郎。 もしかして、 「アイツですか。」 「あぁ、みつかった。」 急に真面目な顔をした土方さんを見ると一目でわかる。 見つかったのだ。 アタシの両親を殺した仇が。