「総司、帰ろう。屯所に。」 「あぁ。」 立ち上がろうとする総司。 ヨロリと足下がおぼつかない。 「ちょいと無理みてぇ。」 「誰か呼んでくるね。」 「オイ、帰るぞ。」 声が聞こえたかと思うと目の前に土方さんが立っていた。 少し不機嫌そうな顔をして総司に肩を貸す。 総司は蹌踉めきながら立って歩き出した。 アタシはずぅっとその2人の背中を見ていた。