「おい、此処だ。」 声のする方を向けば土方さんが刀を持って立っていた。 「どういうことですか?」 一向に事態が読めないアタシは眉間にシワを寄せて聞いた。 「お前を試す。」 それだけ言うと土方さんは刀を抜く。 「お前もだ。」とアタシに言い構えの姿勢に入った。 「真剣…ですか。」 アタシは背負っていた刀を抜き取り土方さん同様構えの姿勢に入った。 「お前の構え見たことねぇな。何流だ?」 「独学です。」 ジリジリと詰め寄る。 「らぁっ!」