「遥。」
声に振り返れば近藤さんがいた。
近藤さんも血まみれで自分の血か返り血かわからない。
ふと自分を見れば紅い髪が嫌な匂いを染み付かせ赤黒く変色していた。
「遥、ここはもういい。」
「でも、後片付けをしないと…。」
「そんな酷い顔した奴に任せられないさ。遥、一杯一杯なんだろう?」
「え…あ。」
アタシは一体どんな顔をして立っているのだろう。
「立っているのもやっとっていう顔だ。
無理するな。総司のところに行ってやってくれ。」
まるであたしの心を読んだかのように近藤さんは行った。
チラッと土方さんを見ればアタシには目もくれず後片付けをしていた。
「無理するな。遥のそんな姿は見たくない。」
「……うん。」
近藤さんが一瞬お父さんのように見えた。

