「誰だ?そこにいるのはよ。」 その声は土方さんだった。 声を聞いただけで胸が苦しくなった気がした。 「土方さん…。」 見れば服には血が。 目の下には隈。 「お前…昨日来るなっつったろ。」 「土方さん…もしかして寝てないんですか?」 「るせぇ。」 寝不足のせいか少し不機嫌な土方さん。 「総司、てめぇもか。」 「別にアンタには関係ない。」 二人の間に火花が散った。 2人だけの世界。 男同士の世界にアタシは踏み入ることができずただその様子を見つめているだけだった。