調べるのが面倒で、タクシーに乗って記憶の片隅にあった母さんの実家にやってきた。
リンゴの木がいっぱい…。
俺の名前の由来…。
「どちらさん?」
リンゴの木がたくさんある中から出て来た若い女の人に話しかけられた。
これは…誰?
「あの…俺、香山林太郎と言います」
「香山…あっ!!お姉さんの息子さん!!」
ってことはこの人は…きっと俺のオバサン?
母さんの弟のお嫁さんだと思う。
「母さんは…いますか?」
「えぇ、離れに住んでるから場所はおばあちゃんに聞いてね」
「ありがとうございます」
「待ってっ!!」
「はい…?」
「バスター?」
あっ、バレた…。
ニコッと笑ってごまかした。
そんなのはどうでもいい…。
重い足取りと早くなる鼓動…。
今から母さんに会うんだ…。
「林太郎かい!?」
その声が聞こえたのは玄関に立って息を吸い込んだ時だった。
振り返ると小さい頃に見たおばあちゃんよりも凄く老けて小さくなってる…。
俺の…祖母だ…。
リンゴの木がいっぱい…。
俺の名前の由来…。
「どちらさん?」
リンゴの木がたくさんある中から出て来た若い女の人に話しかけられた。
これは…誰?
「あの…俺、香山林太郎と言います」
「香山…あっ!!お姉さんの息子さん!!」
ってことはこの人は…きっと俺のオバサン?
母さんの弟のお嫁さんだと思う。
「母さんは…いますか?」
「えぇ、離れに住んでるから場所はおばあちゃんに聞いてね」
「ありがとうございます」
「待ってっ!!」
「はい…?」
「バスター?」
あっ、バレた…。
ニコッと笑ってごまかした。
そんなのはどうでもいい…。
重い足取りと早くなる鼓動…。
今から母さんに会うんだ…。
「林太郎かい!?」
その声が聞こえたのは玄関に立って息を吸い込んだ時だった。
振り返ると小さい頃に見たおばあちゃんよりも凄く老けて小さくなってる…。
俺の…祖母だ…。


