書斎の場所がいまいちわからなくて妹に案内してもらった。
ここだったような気がする…。
少しだけ懐かしような気がした。
書斎のドア…。
「失礼します…」
そう言って震える手を隠しながらドアを開けた。
振り返ったのは10年ぶりにみる父親の姿…。
「林太郎…?」
「お久しぶりです、父さん…」
「どうした…?急に…」
「今日はお話があって来ました。すんだらすぐに帰りますからご心配なく…」
久しぶりに会った親子の会話がこんなもんだなんて思ってなかった…。
電話で聞いてた声が今近くで話してる…。
こんなに老けてたっけ…。
「この書類に承諾をいただきたくて…」
「ん?」
契約書を手渡した時にかすかに触れた父の手…。
こんなとこで泣くもんか…。
俺は自分で生きていくって決めたんだ…。
「音楽事務所…。お前ミュージシャンにでもなるのか?」
「そうですよ。俺、やっと夢を見つけたから。もうすぐ掴めそうなんです…」
「なぜ郵送しなかった?」
なんでだろう…。
ここだったような気がする…。
少しだけ懐かしような気がした。
書斎のドア…。
「失礼します…」
そう言って震える手を隠しながらドアを開けた。
振り返ったのは10年ぶりにみる父親の姿…。
「林太郎…?」
「お久しぶりです、父さん…」
「どうした…?急に…」
「今日はお話があって来ました。すんだらすぐに帰りますからご心配なく…」
久しぶりに会った親子の会話がこんなもんだなんて思ってなかった…。
電話で聞いてた声が今近くで話してる…。
こんなに老けてたっけ…。
「この書類に承諾をいただきたくて…」
「ん?」
契約書を手渡した時にかすかに触れた父の手…。
こんなとこで泣くもんか…。
俺は自分で生きていくって決めたんだ…。
「音楽事務所…。お前ミュージシャンにでもなるのか?」
「そうですよ。俺、やっと夢を見つけたから。もうすぐ掴めそうなんです…」
「なぜ郵送しなかった?」
なんでだろう…。


