それからも俺は紅と手すら繋げなくなった。



不信に思ってる紅は絶対怪しんでる…。



校舎の裏で叶と授業をサボってた時、怖いと有名な先輩がやって来た。



めっちゃ見られてるがな。



「なんスか～？」

「お前さ、俺の女となんかしなかったか？」

「先輩の女？」

「３年の小春ってヤツ」



あぁ、３ヵ月前くらいに呼んだっけ。



割り切ってたから１回だけだし。



「ずいぶん前の話しですけどね～」

「３ヵ月前だよな？」

「そうですね。問題ありますか？」

「大アリだバカヤロー!!」



ガッツリ殴られた。



彼氏いるなんて知らねぇし!!



知ってても手は出してたか…。



だって寂しかったんだもん…。



後ろにいる金髪の先輩にもなぜか殴られてる…。



いってぇ…。



「俺だけが悪いんじゃねぇだろ!!彼氏いるなんて言ってねぇし!!」

「ユキにも相当手ぇ出してんだろ!?」

「ユキ先輩がなんか関係あんの!?あの人はフリー!!」

「好きなんだよ!!昔からっ!!」



めちゃくちゃ理不尽だな…。