…この男、やっぱり性格悪い。 「貞永こそ理解してるんなら、とっととあたしから退いてよ!」 「嫌だね」 まるであたしで遊んでいるかのような態度に、腹が立ってしょうがない。 「だって、俺にはあゆに教えないとイケナイ事があるし」 「なっ…何をよ!」 次の瞬間、貞永はあたしの首筋に舌を這わせて… あたしを魅了するかのような声で囁いてきた。 「…オトナのお勉強ってヤツ?」 なんであたしがこんな状況に巻き込まれてるのかって? それはちょうど、数週間前に遡る――― .